【おすすめ】個人的に好きなファンタジー小説+あらすじ

ちょっとした通勤時間、寝る前の15分。

忙しい毎日、あんまり変わらない日常から、少し離れてみるのはいかがでしょう?

ファンタジー小説は、自分の知らない全く違う世界へ連れて行ってくれる、魅力的な本です。

6分の読書でストレスが7割減少する、という研究も報告されています。

ちょっと忙しさを忘れて、本に癒されませんか?

今回は、素敵な世界に連れて行ってくれる、個人的にオススメのファンタジー小説をご紹介します。

オススメ小説5つ

キノの旅 the Beautiful World


あらすじ

「キノはどうして旅を続けているの?」  「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚かで矮小な奴ではないか?
ものすごく汚い人間ではないか?
なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ……。

でもそんな時は必ず、それ以外のもの、例えば世界とか、他の人間の生き方とかが、全て美しく、素敵なものの様に感じるんだ。
とても、愛しく思えるんだよ……。
ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしている様な気がする」

人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。

おすすめポイント

キノと、言葉を話す二輪車のエルメスが、いろんな国を一緒に旅します!
旅する国は、それぞれ特徴的で、様々な問題を抱えています。

少しネタバレですが、テレパシーができたらすごいなって思うことはありますか?

今までに一度でも思ったことがある人は、いると思います。

キノが旅したある国では、研究が進み、希望するすべての人間がテレパシーができるようになりました。

人々は便利さに感動し、大いにその技術を活用しました。

ですが、しばらくすると弊害が出てきてしまいます。
そう。意図していなかった事が、人に伝わってしまう問題です。

そこから、人々は殻に閉じこもるかのように、家で引きこもって暮らすようになり、町から活気が消えました。

このように、普段「こんなのあったら便利なのに。」と思った、現実にはならないような事が現実になった仮想の国が、キノの世界では数多く存在しています。

そんな特徴的な国を旅する二人も、少し変わり者。

旅の中で色々の問題が起きつつも、二人で力を合わせて乗り越えていく物語です。

これを読んだらきっとあなたも、二人の世界に入り込んでしまうはず。

十二国記


あらすじ


「お捜し申し上げました」──女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。
そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。

男とはぐれ一人彷徨(さまよ)う陽子は、出会う者に裏切られ、異形(いぎょう)の獣には襲われる。なぜ異邦(ここ)へ来たのか、戦わねばならないのか。

怒濤(どとう)のごとく押し寄せる苦難を前に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸(ほとばし)る。

おすすめポイント

日本とはまた別、十二の国がある世界へトリップするお話。

その世界では、それぞれに王様がいて、その王様は麒麟と呼ばれる、人や馬のような姿に変化できる者に選ばれます。

よき王が統治する国は栄え、逆に民を思わない悪い王が統治する国は、妖魔という怪物が現れ、土地が荒れていきます。

そんな世界の麒麟に王として選ばれてしまった、日本の普通の女子高生、陽子。

別の世界へ友人と共に飛ばされ、命の危険に晒されたり、人に助けてもらいながら、内気だった彼女自身の成長も見ていくことができます!

また、それぞれの国のお話もあって、国の特徴や他国との関係なども知ることができます。

トリニティ・ブラッド



あらすじ

世界すべてを巻き込み核兵器、細菌兵器などが飛び交った大災厄(アルマゲドン)の後、人類の文明はほぼ破壊され、人類の生存圏はヨーロッパ周辺にまで狭められ、文化・生活水準は中世まで後退した。

更に追い討ちを掛けるように現れた吸血鬼(ヴァンパイア)との戦いに、人類は教皇庁を中心として辛うじて勝利した。
しかし、彼らを完全に滅ぼした訳ではなく、ヴァンパイア達は真人類帝国を築き小競り合いを続けていた。

そして長い時の後、教皇庁と帝国の境、イシュトヴァーンに一人の巡回神父が降り立った時、時流は再び流れ出した。

人類の遥か未来を描く遠未来黙示録。

おすすめポイント

ヴァンパイア系の作品が好きな人はぜひ。

人、人を食べるヴァンパイア、更にヴァンパイアを食べるヴァンパイアが織りなす、遥か未来のお話。

ストーリーは一人のシスターの復讐から始まります。

小さな存在だったシスターが成長していく姿も見どころ。
そして、人とヴァンパイア間で起こる数多くの問題を解決するために、そのシスターと秘密を秘めた神父、教会の仲間たちが力を合わせて立ち向かいます!

また、ヴァンパイアにもヴァンパイアの問題があって…?

それぞれの視点で描かれる物語が、時に考えさせられるような内容で、とても面白い作品。

ただ、この本の残念な所は、作者の吉田直先生が肺梗塞のため34歳という若さでお亡くなりになってしまったので、作品が途中で終わってしまっているということです。

もっと、先生のご活躍を見たかった…。

空の彼方


あらすじ

小さな路地に隠れるようにある防具屋「シャイニーテラス」。

店の女主人ソラは、訪れる客と必ずある約束をかわす。
それは、生きて帰り、旅の出来事を彼女に語るというもの。
ソラは旅人たちの帰りを待つことで世界を旅し、戻らぬ幼なじみを捜していた。

ある日、自由を求め貴族の身分を捨てた青年アルが店を訪れる。
この出会いがソラの時間を動かすことになり―。

不思議な防具屋を舞台にした、心洗われるファンタジー。

おすすめポイント

心が洗われたい人はぜひ…。

お人形のように整った綺麗な顔、だけど表情の乏しい主人公のソラは、防具屋の娘。
日に当たることができない彼女は、日の当たらない店内で、昔出ていった幼馴染の冒険者の帰りを、今でも待っています。

そんなソラの元に、足を運ぶ冒険者は、様々な問題を抱えながらも、頑張っている人達。
個性的なキャラクターの視点で綴られるストーリーが、面白い。

魔法や戦闘の描写はないですが、帰る場所があるから頑張れる、そんな人の強さを感じることができる、心温まる作品です。

全部で3冊なので、とても手軽に読める作品です。

薬屋のひとりごと


あらすじ

大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。

名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。
そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。

まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があったからだ。

そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。

美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。

きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。

壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

おすすめポイント

中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決していくストーリー

頭は良いし、勘も鋭い。だけど、自分の事になると少しぬけてる猫猫。

ただの毒見役だった猫猫が、才能を発揮し、いろんな人から頼られる存在になっていく姿が面白い。

ミステリーだけど、少し恋愛っぽい要素も入っていて、たまにキュンキュンすることも。

恋愛小説のようなイチャイチャではなく、純粋にその人に惹かれて、その人が大切に思えてくる人の心の移り変わりを感じれるのが、きゅんっとするポイント。

中華の後宮系のファンタジーが好きな方も必見。

いかがでしたか?

それぞれ、読み応えがあって、とても楽しめる作品です。

この中の作品は、コミカライズされていたり、アニメ化されている物もあります。

やっぱり本は苦手だ~、という方も、ぜひ別の形で楽しんでみて下さい。

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